研究活動

  1. HOME
  2. 研究活動 [学会賞]

学会賞

日本選挙学会賞は、会員相互の研究交流の促進と広い意味の選挙研究の発展を目的として2009年度創設されました。 学会賞には、研究会のポスターセッションにおける会員の優れた研究発表を対象とする「優秀ポスター」、研究会における会員の優れた論文報告を対象とする「優秀報告」、『選挙研究』に掲載された会員の優れた投稿論文を対象とする「優秀論文」、の3つの賞が設けられています。


2013年度 日本選挙学会賞

2013年度の受賞者は次の通りです。

学会賞名 受賞者名・所属 受賞論文・報告タイトル
優秀論文 福元 健太郎(学習院大学)
中川 馨
(元学習院大学法学部学生)
「得票の継承に対する世襲の効果:政党投票・候補者投票との比較」
優秀報告 古賀 光生(二松学舎大学) 「新自由主義から福祉拝外主義へ:西欧右翼ポピュリストの戦略転換」
新井 誠(広島大学) 「参議院議員選挙区選出選挙の『一票の較差』をめぐる最高裁大法廷違憲状態判決について」
優秀ポスター 横山 智哉
(一橋大学大学院)
「政治的会話が政治参加に及ぼす効果:政治的関与の媒介効果に注目して」
谷口 尚子(東京工業大学)
クリス・ウィンクラー
(ドイツ日本研究所)
「国際比較・時系列比較可能な政策コーディング法とその応用」

(受賞者の所属は刊行・発表当時のもの)



2012年度 日本選挙学会賞

2012年度の受賞者は次の通りです。

学会賞名 受賞者名・所属 受賞論文・報告タイトル
優秀論文 松林 哲也
(ノーステキサス大学)
上田 路子
(シラキューズ大学)
「市町村議会における女性の参入」
優秀報告 辻 由希(立命館大学) 「レジーム再編と女性首長」
金 兌希
(慶應義塾大学大学院)
"Comparing Political Efficacy: An Analysis of CSES Data"
優秀ポスター 前田 幸男(東京大学) 「政党支持の変動-2007年から2011年まで-」
遠藤 晶久
(早稲田大学大学院)
「動員交差圧力と投票行動」

(受賞者の所属は刊行・発表当時のもの)



2012年度 学会賞講評

    今回の受賞作は、優秀論文については『選挙研究』28巻に掲載された独立論文の中から、優秀報告については2012年度に筑波大学で開催された研究大会で発表された29報告、優秀ポスターは同じく12報告のなかから、それぞれ選ばれました。優秀論文は、日本政治における女性の進出が芳しくない中にも、市町村合併後の地方選挙での女性政治家の躍進に着眼し、選挙区規模や政党組織の観点から分析を行ったもので、着想の良さが光りました。優秀報告2点は、女性会員によるものであったところで共通する一方、ひとつは戦後女性首長に関する膨大なデータを収集しつつ、その台頭を示唆する典型的な事例について比較分析を行い、もうひとつは政治的有効性と選挙区・政権規模との相関について量的データを用いて精緻に検証したという好対照の内容を含む労作でした。優秀ポスター2点は、政権交代前後の政党支持の変容と、認知・参加・投票に関わる政党・社会集団の動員効果をテーマとして掲げ、それぞれ適切な計量分析法で解析した秀作でした。以上の受賞作品はすべて現代政治に潜む問題、変容、相関を斬新な視点から析出し、学会の発展に大きく寄与するものであるところが高く評価されました。

2012年度学会賞選考委員長  鈴木 基史

2011年度 日本選挙学会賞

2011年度の受賞者は次の通りです。

学会賞名 受賞者名・所属 受賞論文・報告タイトル
優秀論文 山崎 新(早稲田大学大学院)
荒井 紀一郎(中央大学)
「政治的洗練性が規定する態度の安定性」
優秀報告 庄司 香(学習院大学) 「『対決』型予備選挙と支持表明のポリティクス--2010年アメリカ中間選挙を題材に」
平野 淳一(神戸大学) 「市長をめぐる選挙過程--候補者属性と選挙結果の分析から」
優秀ポスター 三船 毅(愛知学泉大学)
中村 隆(統計数理研究所)
「歴史的経験の重層化による政治不信の蓄積--ベイズ型コウホートモデルによる分析」
豊田 紳(早稲田大学大学院) 「民主化期選挙と政治暴力--メキシコ地方自治体選挙、1990-2000」

(受賞者の所属は刊行・発表当時のもの)



2011年度 学会賞講評

  今回の受賞作は、優秀論文については『選挙研究』27巻に掲載された独立論文2本の中から、また、優秀報告については2011年度研究会で発表された29報告(「ラウンドテーブル」を除く)、優秀ポスターは同じく12報告のなかから、それぞれ選ばれました。
  優秀論文賞は候補作2本の中から選ばれたわけですが、客観的に見ても力作であり、わが国の政治意識研究に大きく寄与する論文です。
  優秀報告・優秀ポスターの受賞作も特色ある研究が揃いました。たとえば、アクチュアルな現象に独自の視点から切り込み興味深い説明を提示したもの、骨の折れる膨大なデータ収集にもとづき選挙過程の実態を包括的・体系的に解明したもの、方法論・分析手法の面で今後の選挙研究や関連領域の研究への豊かな応用可能性を示したもの、事例紹介として興味深いだけではなく理論的一般化への明確な志向をもつものなど――。もちろん学会発表ですから、プレゼンテーションの分かりやすさ、印象深さといった点も考慮に含めました。
  今回の受賞対象となった論文・報告および惜しくも選外となった諸研究の全体を概観し、今日の選挙研究のテーマの幅広さやアプローチの多様性にあらためて感じ入りました。選挙学会は決してニッチなコミュニティにとどまるものではなく、より一般的な個別科学の発展に対しても大きな影響を及ぼしうることを再認識したしだいです。
  受賞者の方々の今後ますますのご活躍を祈念し、あらためて祝意を表します。

2011年度学会賞選考委員長  竹下 俊郎

2010年度 日本選挙学会賞

2010年度の受賞者は次の通りです。

学会賞名 受賞者名・所属 受賞論文・報告タイトル
優秀論文 和田 淳一郎(横浜市立大学) 「ナッシュ積(社会的厚生関数)に基づいた1票の不平等研究」
優秀報告 大村 華子(京都大学) 「戦後日本政治における動態的代表-政策は世論によって規定されてきたのか-」
濱本 真輔(日本学術振興会) 「民主党のキャリア・パスと役職配分ルール」
優秀ポスター 荒井 紀一郎(中央大学) 「争点の種類と争点投票-対立軸の認知がうみだす投票行動のパターン-」
木村 昌孝(茨城大学) 「フィリピンの選挙行政における情報通信技術(ICT)の導入」
西川 賢
(日本国際問題研究所)
「1952年の共和党大統領予備選挙におけるアイゼンハワーの中道化に関する分析的叙述:第五次政党制下における共和党の戦略形成」

(受賞者の所属は刊行・発表当時のもの)



2010年度 学会賞講評

  去年に引き続き学会賞を選考する任に当たった者としまして,今年も,去年よりまたさらに,本学会の研究活動の多様性と質の高さが感じられる候補作が数多く最終選考まで残り,大きな感慨を受けましたことを,まず喜びをもって会員みなさまにご報告いたしたく存じます。論文賞については,今年は対象が5本あり,とりわけ「贅沢な」選考となりました。それぞれアプローチが異なり,委員の間ではさまざまな議論が交わされましたが,最終的には和田会員の論文の独創性がもっとも高く評価されました。報告賞については,去年よりも少ない2点の受賞となりました。どちらも,荒削りな部分がないわけではありませんが,壮大な問題,誰も取り組まなかった問題に果敢に挑戦した,ということが評価され選ばれました。ポスター賞については,複数の委員が推薦したものを中心に,3点が選ばれました。総じて,中堅と若手の伸びやかな研究活動が感じられる報告/論文が多く,学会の将来に明るい展望が開けていると確信できました。来年以降も,本学会が自由で多様性に満ちた研究活動を追求していくこと,そして学会賞がそのためのひとつの励みとなることを,切に願っております。

2010年度学会賞選考委員長  河野 勝

2009年度 日本選挙学会賞

2009年度の受賞者は次の通りです。

学会賞名 受賞者名・所属 受賞論文・報告タイトル
優秀論文 今井 亮佑(首都大学東京) 「選挙動員と投票参加-2007年〈亥年〉の参院選の分析-」
優秀報告 飯田 健(早稲田大学) 「投票率の変化をもたらす要因:投票参加の時系列分析」
奥 健太郎(東海大学) 「参議院全国区選挙と利益団体」
砂原 庸介(大阪市立大学) 「制度改革と地方政治?地方政治再編の説明要因は何か」
優秀ポスター 稲増 一憲(東京大学大学院) 「有権者とメディアの関係性から捉える政策争点の違い」
高橋 百合子(神戸大学) 「新興民主主義における政党間競争と分配政治:メキシコの事例分析」

(受賞者の所属は刊行・発表当時のもの)



2009年度 学会賞講評

  初めての学会賞を選考する任に当たった者としまして、何より会員の皆様にお伝えしたいは、今日、本学会の研究活動がきわめて多岐にわたっており、しかもそこで実にさまざまなアプローチが取り入れられているということに、あらためて気づかされたということです。
  いかなる学術の分野であれ、自由な着想、さらには異なる理論や分析手法を相互に受け容れる寛容的態度こそが、知識の進歩を約束するものであることはいうまでもありません。それゆえ、私は、このたび選考の対象となった研究に、選挙そのものを分析するもの、選挙の背景にある制度や選挙の帰結としての現象に着目するもの、ひとつの選挙を詳細に扱うもの、より中・長期的な傾向を探求するもの、明示的に国際比較を試みるもの、新しいデータ分析の手法を開発するもの、といったように、まさに選挙研究の広がりと深みが反映されていたことを、非常にうれしく思いました。
  そうした中から選ばれた上記6点の研究は、それぞれ、発想の独自性、構想の大胆さ、分析の緻密さ、プレゼンテーションの明快さ、などの点において特に優れていると評価され、学会賞を受賞するにふさわしいと判断されました(もちろん、HPへのアップロードの締め切りなども遵守されておりました)。今後も、本学会が自由で多様性に満ちた研究活動を追求していくこと、そして学会賞がそのためのひとつの励みとなることを、切に願っております。

2009年度学会賞選考委員長  河野 勝


ページの上部へ